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設立登記は何日で終わるか。一人で会社を立ち上げる場合の日数の内訳

読了目安 約10分 文字数 約5,745字
設立登記は何日で終わるか。一人で会社を立ち上げる場合の日数の内訳
会社を一人で立ち上げるとき、登記そのものは3日から1週間で終わります。ただし「思い立ってから会社が動き出すまで」は、そこに準備と登記後の手続きが乗るため、実際には3週間から1か月半かかります。この記事では、どこに何日かかるのかを工程ごとに分けて、短縮できる部分とできない部分を整理しました。

「会社を立ち上げたい。いつから動ける?」——一人で会社を立ち上げようとする人が最初に知りたいのは、たいていこれです。

答えは工程によって分かれます。登記そのものは短いのですが、その前後に時間がかかります。全体像を先に押さえておくと、取引先への説明も楽になります。

全体でどのくらいかかるのか

全体でどのくらいかかるのか

工程を3つに分けると分かりやすくなります。会社を一人で立ち上げる場合の目安です。

1〜3週間
準備
(決める・定款・払込み)
3日〜1週間
登記
(申請から完了まで)
2〜4週間
登記後
(口座・税務・社会保険)

合わせておおむね1か月から1か月半。ただしこれは、決めるべきことが決まっている前提です。商号や事業目的で悩む期間はここに入っていません。

「設立日」と「動き出せる日」は違う
登記を申請した日が設立日になりますが、その日に会社が動けるわけではありません。法人口座ができるまで入金も支払いもできないためです。一人で会社を立ち上げるなら、取引先に伝える開始日は法人口座の開設を基準にしてください。

準備にかかる日数

準備にかかる日数

準備の中身と、それぞれにかかる時間です。

やること目安短縮できるか
商号・本店・目的・資本金を決める1日〜2週間×(考える時間なので縮まない)
類似商号・本店住所の確認1〜2時間
定款を作る半日〜2日○(ひな形を使う)
公証役場の認証(株式会社のみ)1〜3日△(事前チェックの往復次第)
会社の実印を作る3日〜1週間△(即日対応の店もある)
個人の印鑑証明書を取る1時間
資本金を払い込む即日

実際にネックになるのは会社の実印の作成公証役場の認証です。前者は注文してから届くまで数日かかり、後者は予約が取れる日次第です。

合同会社なら認証がない
合同会社は定款の認証が不要です。この工程がまるごと消えるため、株式会社より数日〜1週間早く登記まで進めます。会社を一人で立ち上げるときに合同会社が選ばれる理由のひとつです。

登記申請から完了までの日数

登記申請から完了までの日数

申請してから登記が完了するまでは、おおむね3日から1週間です。法務局の混雑状況によって前後します。

  • 3月末・4月初旬、12月は申請が増えて遅くなる傾向がある
  • 都市部の大きな法務局ほど処理件数が多い
  • 補正が出ると、直してから改めて日数がかかる

重要なのは、完了を待たなくても設立日は申請日で確定していることです。名刺やWebサイトに書く設立年月日は、申請した日で問題ありません。

ただし登記事項証明書は完了後でないと取れません。法人口座も税務署の届出も証明書が要るので、実務上は完了日が起点になります。

完了の連絡は基本的に来ない
法務局から「終わりました」と電話が来るわけではありません。申請時に案内される完了予定日を控えておき、その日以降に窓口かオンラインで確認します。一人で会社を立ち上げていると誰も教えてくれないので、自分で日付を管理してください。

登記後にかかる時間

登記後にかかる時間

登記が終わってから、会社として動けるようになるまでの工程です。

  1. 登記事項証明書・印鑑証明書を取る即日。証明書1通600円、印鑑証明書450円です。
  2. 税務署・都道府県・市町村に届出書類を出すだけなので即日〜数日。青色申告の承認申請は期限があるので先に出します。
  3. 法人口座を開設する2週間〜1か月半。審査があるため、ここがいちばん読めません。
  4. 年金事務所で社会保険の手続き申請から1〜2週間で保険証が届きます。

会社を一人で立ち上げる場合、資本金が小さく実績もないため、法人口座の審査に時間がかかることがあります。事業内容が分かる資料やWebサイトを先に用意しておくと通りやすくなります。

口座がないと売上を受け取れない
登記が終わっていても、法人口座がなければ請求書に振込先を書けません。取引開始日を決めるときは、登記完了日ではなく口座開設の見込みから逆算してください。

急ぐ場合、どこを縮められるか

急ぐ場合、どこを縮められるか

「今月中に会社にしたい」という場面での判断材料です。

工程縮められるか方法
定款の作成ひな形を使い、事業目的だけ自分で決める
定款の認証合同会社にすれば工程ごと不要
会社の実印即日〜翌日出荷の業者を使う
登記申請オンライン申請で持参の移動時間が消える
登記の完了×法務局の処理日数は待つしかない
法人口座の開設×審査期間は金融機関側の都合

つまり準備は縮められるが、審査は縮められないということです。会社を一人で立ち上げる場合、最短で組むなら合同会社+オンライン申請+即日の印鑑作成で、決めた日から2週間ほどで登記完了まで到達できます。

設立日を指定したいとき
申請日=設立日なので、希望日に窓口へ持参するか、その日に届くよう郵送します。ただし法務局は平日のみ。土日祝や年始を設立日にすることはできません。

逆算でスケジュールを組む

逆算でスケジュールを組む

「4月1日から取引を始めたい」という場合の組み方です。一人で会社を立ち上げる前提で書きます。

  1. 4月1日:取引開始請求書に法人口座を書ける状態。
  2. 2月中旬〜3月上旬:法人口座の申込み登記事項証明書ができ次第すぐ。審査に2週間〜1か月半見る。
  3. 2月上旬:登記完了申請から3日〜1週間。
  4. 2月上旬:登記申請=設立日ここが会社の誕生日になる。
  5. 1月下旬:定款・払込み・印鑑株式会社なら認証まで。合同会社なら製本まで。
  6. 1月中旬:決める商号・本店・事業目的・資本金・事業年度。

余裕を見ると2か月半前から動き出す形になります。急げば1か月でも間に合いますが、法人口座の審査が長引いたときの逃げ道がなくなります。

約2.5か月
余裕を見た場合
約1か月
最短に近い場合
2週間〜1.5か月
法人口座の審査だけで

決算月をどこに置くかも、この段階で一緒に考えておくと後が楽です。事業年度は設立日から1年以内で自由に決められますが、会社を一人で立ち上げる場合、繁忙期と決算作業が重なると身動きが取れなくなります。売上が落ち着く月の前月を期末にしておくのが無難です。

設立月によって初年度の長さが変わる
たとえば4月設立で3月決算にすると初年度は12か月ですが、4月設立で12月決算にすると初年度は9か月です。初年度が短いと、消費税の免税期間も実質的に短くなります。一人で会社設立を進めるなら、この点も逆算に入れてください。

日数を無駄にしがちな場面

日数を無駄にしがちな場面

一人で会社設立を進めるときに、日数を余計に使いやすい場面です。

  • 資本金を定款作成日より前に振り込んでしまい、払込みからやり直す
  • 印鑑証明書を早く取りすぎて、登記のときに3か月を過ぎている
  • 本店を自宅にしたが、賃貸契約で法人登記が禁止されていた
  • 事業目的に許認可の要件文言が入っておらず、変更登記からやり直す
  • 法人口座の申込みを1行だけに絞り、断られてから次を探し始める

どれも手続き自体の難しさではなく、順番と確認の抜けから起きています。会社を一人で立ち上げると確認してくれる人がいないので、チェックリストを紙にしておくのが確実です。

法人口座は複数に同時に申し込む
1行に断られてから次に申し込むと、そのたびに2週間〜1か月が積み上がります。ネット銀行と都市銀行など、性格の違う先に同時に出しておくと、全体の日数を大きく削れます。

もうひとつ見落とされがちなのが印鑑証明書の有効期限です。登記で使えるのは発行から3か月以内のもの。準備に時間をかけているうちに期限が切れ、取り直しのために役所へ行くことになります。会社設立の準備を始めた初日に取ってしまうと、かえって無駄になりやすい書類です。

取るタイミング結果
準備の初日に取る登記までに3か月を過ぎるおそれがある
定款が固まってから取るちょうどよい。この時点から登記まで通常2〜3週間
登記の直前に取る確実だが、役所が閉まっていると1日遅れる

まとめ

まとめ
期間についての7つの結論
  1. 登記そのものは申請から3日〜1週間で完了する
  2. 準備を含めると1〜3週間、登記後を含めると全体で1か月〜1か月半
  3. 設立日は申請日で確定する。完了を待つ必要はない
  4. ただし登記事項証明書は完了後でないと取れない
  5. いちばん読めないのは法人口座の審査(2週間〜1か月半)
  6. 合同会社は定款認証がないぶん数日〜1週間早い
  7. 取引開始日は登記完了ではなく法人口座の開設から逆算する
他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください 検索キーワード:会社 立ち上げ 登記 期間 / 20 サイト

「会社 立ち上げ 登記 期間」で調べている方に向けて書きました。同じキーワードで検索すると次のようなサイトも出てきます。会社を一人で立ち上げるとき、書き手の立場によって触れている論点が変わるので、あわせて読むと判断材料が増えます。

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著者:合同会社commit / 合同会社FIELD 共同編集部

本記事は、合同会社commit(コンサルティング/Webマーケティング/Web制作)と 合同会社FIELD(事業グロース支援/人材/ITスクール)の共同編集部が制作しています。両社ともに合同会社として設立・運営しており、一人・少人数での法人設立と設立後の実務を、自らの経験も踏まえて扱っています。

記事は、法務省・法務局・国税庁・日本年金機構・中小企業庁・日本公証人連合会などの一次情報を確認したうえで作成し、合同会社FIELDの関連会社である会計事務所および税理士法人と内容を確認しながら編集しています。参照元は各セクションの末尾に明示しています。ただし制度・手数料は改正されるため、手続きの際は必ず所管官庁の最新情報をご確認ください。個別具体的な判断については、税理士・司法書士・行政書士・社会保険労務士等の専門家にご相談ください。

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